男女機会均等などを背景に

男性看護師の資格は、2002年4月から施行された「保健師助産師看護師法(略:保助看法)により、新たに登場した新資格です。それまでは女性の看護婦と男性の看護士の資格がありましたが、看護士は精神科や精神病棟など職域が限られていました。この法律の導入には、男女雇用の機会均等や国家資格取得方法が男女均等などのほか、少子高齢社会や医療の高度化など時代のさまざまな動きが背景にあります。

まず、雇用と資格取得の均等については、皆さんよく知っているとおり、女子は得ることができない資格や男子が得ることができない資格はなくなりつつあります(民間資格・認定資格含む)。ちなみに例外として、助産師の資格は女子しか取得できません。子供の頃、男子のあこがれだった「バスや電車の運転手」にも女子は進出しているのです。また本業の医療の現場では、医療技術と知識の専門化が進むなか、疾病構造の変化に対応してチーム医療が推進されてきたことがあげられるでしょう。

一方、看護師養成の教育機関では、約80年間、修業年限が変えられていないため、進捗する医療・看護の知識と技術に対応するためには、過密なカリキュラムとなっていた事情もあります。これはまた、新卒看護師の離職率を高める遠因ともなっていました。

今回の改正では、4年生大学の看護学科が明記されている点も注目されています。さらに、卒業後の臨床実習や研修についても、病院側には実施の責務、看護師側には受講の責務があると触れられています。男性看護師の登場にはもう一つの理由があります。それはわが国が「少子高齢」社会だということです。

看護師不足の深刻さは、医療関係者のみならず一般にも広く伝わっている情報でしょう。看護師養成校へ進学する人は、当然、人口に比例しています。行政では外国人看護師の導入など、あれこれ模索・試行が行われていますが、量質ともに確保するためには、男子の登用が「近道」で、折からの「男女均等」にもかなう施策になったといえるでしょう。

2000年4月に施行された介護保険法の、実質的な担い手「ホームヘルパー」に多くの男子の進出がみられましたが、この法律により、看護師の職域も広がっています。男性看護師の登場から約10年。様々な話題を提供しながら、全体としては好評で、医療現場に迎えられているようです。男性看護師で転職を考えている人は、一度、転職サービス(ナースバンク)に登録してみませんか。

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